「間違っているのかな、それとも力が足りない、、」
「普通の瓶だろ?おめぇらに見えている通り、思ってる方法で開くはずなんだが」
「開くはずって、開かないものだったりね。へへへ、暑すぎてフラフラしてきた、ちょっと休憩、なんかやばい感じ、これ熱中症じゃない?」
「電ちゃん、無理しないで休んでいて。日陰もないか、引き返しても戻るには距離が」
「下まで着かない可能性もあるしな。なぁ、なんでここを登ってるんだ?」
「なんでだったっけ、、、お宝?何があるんだっけ」
「ここがどこか知っている人がいる。おそらく私たちを運んだ方法も知っている」
「あぁ、あれは変な感覚だったねぇ、時空でも越えたんじゃないかって。これ夢だったり」
「02はこれの開け方を知っている?電ちゃんに水を飲ませないと」
「おぉ、その手があったか、、ちょっと寝てもいい?むにゃむにゃ」
「開け方?知らんな、確認しておらん。普通の想像が合っていれば普通には開かないはずだ。特別なただの水だな」
「02!問答をしている暇はないの、これを、お願い」
「どれ、あーこれかぁ、これは開かんわ。だが方法がないわけではない、おめぇはこいつを助けたいか?」
「当たり前です、他になにが」
「おめぇらには開けられないと認めるか?」
「えぇ、私たちには開けられない。だからこれを」
「真剣な顔だな、認められるってとこもいい。それではどうだ、これは一人のものだ、手柄としておめぇ一人が飲むなら開けてやってもいいぞ」
「なぜ?ふざけないで。そんなことなら私は」
「それならばいらない、か。おめぇももう意識が危ういだろ?二人ともここで行き倒れ、野垂れ死にになるぜ」
「私だけ助かってもだめだ、それならそれでも構わない」
「しえんちゃん、ゆったりはいいよ、後で戻ってきてくれればいいからさ、、、」
「電ちゃん、私ももう質問の意図が分からないんだ、ここまでかな、、」
「、、、ふむ、よさそうじゃないか。なんでだ01。某はいいと思うがな。この瓶、どうなってもよいな?」
「ほへ?」
「それをどうするんですか?」
「ここでいいか。危ねぇからな、間合いに入るなよ?」
「おー、抜刀の構えだぁ、それっぽいぞぉ」
「斬るつもりですか!?瓶が割れてしまうわ」
「開けて飲みてぇんだろ?いいから黙って見てな」
「、、、(ゴクリ)」
「こういうのはなコツがあるのさ、なぜお嬢ちゃんには開けられなかったのか」
「、、、」
「さぁ、答え合わせだぜ、01、おめぇの考えはこれか!」
「ひゃっ!なんだ!?なにやった?今ので目がさめたよ」
「居合抜きだわ、速くて見えなかった。瓶は?」
「これか?開けてみろ」
「割れてない、、それに、開けられた。何も抵抗がない、どうして?見た目も変わっていないのに」
「何を斬ったのかって?封印を斬ったんじゃねぇかな、それより飲ませなくていいのか?」
「これで死なないかも、、んまっ!なにこれ!力がみなぎってくるぞぉ。しえんちゃんも飲んで」
「ありがと。ほんとだ、こんなにおいしかったっけ水って」
「ただの水だっての。おっと雲行きが怪しくなってきやがった」
「なんだなんだ?暗くなってきちゃったぞ、、あ、ポツッと」
「雨雲だわ、、すごいスピードで広がってる、山の天気だから、、?雨が強くなってる」
「これ大雨になってきたよ、ずぶ濡れになるけど涼しくていい気持ちだぁ。さっきまでの地面の熱いことといったら」
「この雨水は清いな、そんな瓶一本を半分ずつじゃあ体温も下がるめぇ。その瓶かざしてみな」
「見て見て!おもしろいよこれ!次の1本がすぐできあがる。水が湧いてくるみたい」
「これは、偶然?もしこの雨がなかったら」
「たまたまじゃねぇのか?さぁてこいつは長居してられねぇ、先を急ぐぞ」
「02、ありがとう。電ちゃんは元気になれた。私もね。答えってこういうことだったんだ」
「言っとくが偶然だからな。まぁ嬢ちゃんが目の前の奴を助けてぇと思うのは美しい心構えだ、問題はねぇ。だがな、それはその一人だけだ。もっと広く全体を考えるんだ、そいつは通常直接には見えないものだが、ここが求めているのはそういう範囲まで及べる奴だ」
「全体ってなに?周りは砂漠だし、他に誰もいないよ?これで誰か助かるのかぁ?あれ、、、しえんちゃん、楽しそう。笑ってる?」
「そうか、天気を掛け替えられるように広くか、、02!私も01に会いたくなった」
「なんだって!?雨音でよく聞こえねぇ!もう大丈夫だな、拙者は先に行くぞ!適当に休んだら上がってこい!」
「「雨」か」
「大雨だね。研者、いえ神官さぁ、ここでの雨って珍しいの?」
「まず降らないと思っていていいねぇ。だから砂漠なんだよ」
「それで状況はクリアなのか?」
「クリア。02が助けたざますよ、雨の封印を斬ったざます」
「相変わらずなんでも斬れる刀だねぇ」
「あれは他の奴が振るっても同じことはできないんだ」
「私は今回の「異常気象」を「用意した者」が気になるね。神官、あの二人については?」
「大丈夫だろう、さっきまでとは距離感が違うはずだ、ここまで来られるんじゃないかな」
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