「これ絶対外国だよぉ、こんな場所あるわけないって」
「そうだとしてどこになるの?まだなにか、方法があるんじゃ」
「今見ているような景色に見せる技術ですか?下に降りて砂に触れてみますか?戻らなければならないですが」
「いいえ、やめておくわ。そう言うのであれば、きっと本当の砂が敷き詰めてあるんだ」
「自然にね。砂漠ですから」
「これ知らないうちに国境線越えちゃってない?パスポートは?どうやってゆったりたちを運んだ?小一!ここどこなんだよー!」
「電ちゃん、そんなにぼくを揺すらないで、ガクンガクンします。ここについての説明なら賢者に聞いた方がいいよ」
「その人は誰?どこにいるの?」
「研者でもいいんだけどね。後ろの山の方だよ、ほら振り返って。下からも見えてたでしょ、あの建物にいるはずさ。みんなもいる」
「え!そうなの!?行こう行こう、えーっとさらに上に行くエレベーターはっと」
「それはないです。自分で登らなければなりません」
「えー、まだあんなに残ってるじゃんよぉ、どうしよ、しえんちゃん」
「選択肢はないんじゃない?あれは砂上の楼閣か、それとも何かの試練か」
「試験ってなんだよー、なんでそんな必要あるんだぁ」
「分かる瞬間があるんだ、時々ね。直感みたいなものかな、霊感って言われることもあるけど」
「神明裁判みたいな?」
「あるいは悪魔の証明を突破できること」
「それはすごいことだね、特別な能力のある人じゃないと」
「あとはしえんちゃんにまかせるよ、ここに来てるのはしえんちゃんのおかげだし、狙いはきっとそうだ」
「狙いは「誰」ではなくてみんなだと思う。それにね、特別でもないよ。きっと探しているのは小さき者、例えば電ちゃんがいなかったら今こうしてここにいるはずもなかった人とかね」
「それじゃまず本当にエレベーターがないことを見せてから、階段の方に案内、、、おっと、誰ですかフラグを立てたのは」
02「ここを登って山上宮へ辿り着こうとは面白い奴等がいるじゃねーか。麻呂が相手になってやるぞよ、14の次はお前らだ」
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