「これを渡しておくか」

「これは、まさかお酒ですか?」

「酒なわけあるか、違うっての。水だ」

「やったぁ、水分補給できるね」

「そうだ、どうしても必要になったら開けるといいぜ」

「大丈夫だと思うよ、もうすぐ近くじゃないか。あれ?しえんちゃん、どしたの?」

「綺麗な瓶だなぁって。なんでだろうね、何の変哲も無い瓶なんだけどね」

「なに言ってるかなぁ、ただの透明なビンでしょ。ほら、行くよ」

「02、聞いてもいいですか?」

「質問によるな。なんだ?」

「01という人について」

「あぁあいつのことか。面白い奴でな、あいつがいなかったら拙者はここにいねぇな。その水はあいつから渡されたもんだ、この状況になるからってな」

「分かってたのかしら、でも」

「でも一つしかないよ。その人ってあそこにいる?」

「天辺にか?さぁな、いるかもしれんし、いないかもしれん」

「なんだよぉ、わかんないじゃないかぁ」

「そういう奴だ、皆あいつの為に動くことになってるのさ、いつの間にかな」

「だから残った。それがどういう能力によるものなのか確かめたかったから」

「どうだろうな、だがあいつだけじゃねぇ、いるところにはいるもんでな」

「そう、、01だけじゃないんだ」

「その人たちって02より強い!?あ、それと號ちゃんとは知り合い?その刀って本物?それにそれにメシマとのご関係は?」

「それよりここがどこか教えてくれませんか?少し脚が疲れてきました」

「そだね、絶対筋肉痛になるやつ。まぁあとちょっとだよ。ちなみに監督って知ってる?」

「えぇいうるさい奴らじゃのう、それは上に着けば分かるだろうよ」

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